こんにちは、あおにわです。
ついに、ランパードのチェルシー指揮官としての初陣を終えました。
対戦相手は、アイルランドのリーグに所属するボヘミアンズというチーム。
結果は「1−1」のドローに終わり、初陣を勝利で飾ることはできませんでした。
とは言うものの、この試合はアカデミーの若手とローンから帰ってきた選手主体のチームで臨んだ明らかなテストマッチでしたので、結果には触れる必要なあまりないかなと感じています。
私自身、ランパードのサッカーをよく知らないこともあり、今回は試合を観て率直に感じたこと、見えた狙いなどをまとめていきたいと思います。
ランパードのチェルシー指揮官としての初陣を観て感じたこと

前半と後半でメンバーの総入れ替えを行いフォーメーションも変更するなど、かなりテストマッチ色を強めて臨んだ試合でした。
前半

前半は「4-2-3-1」を選択。
以下で、感じた部分、見えた部分をあげていきます。
ビルドアップは2CB+1
後方からのビルドアップ時は、39グエイと28アスピの2CBと、相手2トップの間にポジションをとる44アンパドゥの3人で数的優位を確保。
6ドリンクウォーターが44アンパドゥの代わりに相手2トップの間に入ることもありました。
基本的には、2CBと2ボランチのどちらか片方の合計3人でビルドアップスタート。この部分は徹底して行われていました。
内側にポジションをとるサイドハーフ
この試合のスタメンのサイドハーフ(SH)起用は、右が11ペドロ、左が45パルマーでした。
この2人は外側に張ってボールを待つというより、内側にポジションをとって後方からの縦パスを引き出すことがほとんど。

そうすることにより、中央へのパスコースを増やしつつ、外側のレーンはSBに使わせるという狙いが窺えました。
それでは、実際にそのSBはどうだったのか。
SBの上がり
右SBは35スターリング、左SBには16ケネディがスタメンに選ばれました。
右SBの35スターリングは、11ペドロが内側に入ることによって空いた右サイドのレーンを積極的に上がっていくことができていた印象です。
11ペドロが少し受けに下がってきたときには代わりに高い位置を取れていたり、6ドリンクウォーターがボランチの位置から斜めに落ちてくることによって35スターリングを押し上げることができたりしていました。

一方で、左SBの16ケネディはそこまで高い位置を取れていなかった印象。
左SHの45パルマーは内側にポジションをとることがほとんどであったため、敵陣まで押し込んだシーンでも左サイドの高いスペースが空いていたりと、うまく幅を使えていませんでした。

しかし、その16ケネディは得点シーンでも起点作っていたように、ボールを持った時は良い持ち運びを見せていました。
中央の守備
守備面で気になった部分についてです。
相手ボール保持時に敵陣で前からプレスに行く際、コースの切り方が甘かったため、中央に縦パスをよく通されていました。
加えて、最終ラインも上げきれていなかったため、間伸びしているような状態になり中央がスカスカに。
そうなると6ドリンクウォーターと44アンパドゥの2ボランチで潰すことになります。
ここで潰し切れれば問題ないのですが、常にそういうわけでもなく、突破されているシーンも何回か見られました。
なので、中央の守備に関しては、結構ボランチの個の守備力に頼っている感が否めず、前からプレスに行く際の組織的な連動がまだまだ足りないという印象でした。
後半

後半に入ると、前半のメンバーとの総入れ替えを行い、「4-3-3」のようなフォーメーションに変更。
その変更によって前半と変わった部分、特に変わらなかった部分にも着目します。
ビルドアップの形は変わらず
後半に入りメンバーは変わったものの、ビルドアップの形は前半と同じでした。
15ズマと24チャロバーの2CB+アンカーの位置に入った34ベイカーの3人でスタート。
14バカヨコがアンカーに使われると思っていましたが、そうではなくインサイドハーフ(IH)のような位置で上下の動きを繰り返していました。
左サイドの変化
前半の左サイドに入った45パルマーとは異なり、後半に投入された37ブラウンは外に張るタイプでした。
これにより、前半はうまく使えていなかった左サイドの高い位置を後半は使えるように。
また、左IH40ギルモアのポジショニングが良く、自分が左サイドの低い位置に下りることで左SBの36マートセンを高い位置に押し上げたり、37ブラウンが外にいないときは自分が中央から流れて左サイドにポジションを取るなどできていました。

ちなみに、右サイドは前半と同様にウイングの位置に入った32ピアゾンが内側にポジションを取り、外側のレーンをSBの21ザッパコスタに使わせることが多かった印象です。
SB裏の守備
守備時に気をつけたいのが、SBが上がった時にその裏にできるスペースです。

おそらく、ランパードがSBの積極的な攻撃参加を求めているので、その上がった後にできる裏のスペースを相手によく使われていました。
そこをカバーしていたのが両CBの15ズマと24チャロバー。特に15ズマは、その部分で良いアピールができていたのではないかと思います。
しかし、結局試合終盤に同点に追いつかれたシーンは、紛れもなくそのSBが戻りきれなかったのを突かれた攻撃からでした。
こう考えると、前半に16ケネディが上がりきれなかったのにも納得です。
まとめ
本当に簡単ではありますが、ランパードの初陣から率直に感じた部分、見えた狙いをまとめさせていただきました。
個人的に、実際に使われるのは後半に試したシステムかなと感じています。
というのも、まず、チェルシーには明確なゲームメイカーのジョルジーニョがいますし、その横で攻守にわたって走るカンテ、左サイドに張って勝負するウィリアンやオドイ、内側にポジションを取るペドロなど、主力の良さをそのまま活かせるからです。
ですが、ランパードはチョイスするメンバーによってシステムは変更するものだと考えています。
昨シーズンのサッリには見られなかった柔軟性をランパードに期待したいところです。
まあ結果はどうあれ、チェルシーの試合を久々に観れて良かった!
これから、おそらくシーズンを戦うであろう主力メンバーが続々とプレシーズンマッチにも参加すると思われるので、サポーターである私も「試合勘」を取り戻せるようにしていきたいと思います。笑
今回は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。