【レビュー】「組織的カオスフットボール教典」【クロップ/リヴァプール】

本・動画
スポンサーリンク

本記事は「組織的カオスフットボール教典」を読んだ感想の記事です。

2018-19シーズンにCL制覇を果たしたリヴァプールは、同シーズンのプレミアリーグでは惜しくも優勝に手が届かず。

悲願のプレミアリーグ制覇を目指した2019-20シーズンは、

  • 「前シーズンと比べて何が変化し」
  • 「どのような戦術を取り入れたのか」

本書では主にピッチ内のリヴァプールについて書かれています。

 

スポンサーリンク

「組織的カオスフットボール教典」はどんな本?

2019-20シーズンのリヴァプールが分かる

「組織的カオスフットボール教典」はどんな本なのかを端的にまとめると、
2019-20シーズンのリヴァプールを詳しく解説した本です。

同シーズンに悲願のプレミアリーグ初優勝を果たしたリヴァプールは、リーグ戦で32勝3分3敗という驚異的な戦績を記録しました。

感染症による異例のリーグ中断などに見舞われた難しいシーズンとなりましたが、他を寄せ付けない圧倒的な強さでリーグ首位を独走。

そんなリヴァプールのピッチ内における戦い方にフォーカスしたのが本書です。

それまでのリヴァプールが展開したフットボールからの変化などを、ポジションの役割や選手個々の特徴にも注目して書かれています。

戦術的な観点からリヴァプールの強さに迫ることができますよ。

 

 

スポンサーリンク

「組織的カオスフットボール教典」の感想

難しい戦術用語が少なく読みやすい

本書の大きな特徴は、
リヴァプールの戦術解説本であるにも関わらず難しい戦術用語が少ないこと

これは著者であるリー・スコット氏の意向で意図的に行われていて、
戦術に詳しくない方でもリヴァプールのサッカーをしっかり理解できるように配慮されています。

強いて言うのであれば、『ハーフスペース』というワードは頭に入れておきましょう。

 

『ハーフスペース』とは、以上の図における赤いエリアのことを指します。

現代のフットボール戦術を語る上で非常に重要なワードであり、「このハーフスペースをいかに攻略してゴールまで結びつけるか」が攻撃側の狙いになることが多いです。

リヴァプールの戦術においても重要なスペースと考えられているため、
意識しながら読み進めることをおすすめします。

 

リヴァプールにおける選手個々の重要性

クロップが作るリヴァプールという組織における選手個々の重要性が示されています。

本書には選手個々にフォーカスした解説箇所もあり、
選手ごとのバックグラウンドやリヴァプールにおける役割が記されています。

リヴァプールでは選手が能力を最大限に発揮できるような戦術を採用しており、それぞれが課されているタスクもはっきりしていることが窺えました。

例えば、リヴァプールのキャプテンであるヘンダーソンは、

  • 積極的なプレス
  • ファイナルサードへのボール供給
  • スペースへの飛び出し

など、機能的な役割を担う中盤として起用されています。

これらがリヴァプールという組織においてどれほど重要でどれだけ味方を助けているのか、その重要性がケーススタディを通じて示されています。

また、各選手のバックグラウンドにも触れられており、リヴァプールに来るべくして来たことが分かります。

”クロップリヴァプール”の哲学に合う選手を、スカウト部門から現場までクラブ一体となって獲得。

クラブ全体で展開したいフットボールが共有されていることによって
的確な補強を行うことができ、組織として強いチームを作ることができるのです。

 

センターラインの強さ

私が本書を読んで特に印象的だったのは、センターラインに並ぶ選手がチームの軸になっているということです。

もちろん一人ひとりがリヴァプールにとって欠かせない選手であることは間違い無いのですが、実際の試合で攻撃や守備を構築していく上で指針となるような働きをしているのがセンターラインに並ぶ選手。

  • フィルミーノ(FW)
  • ファビーニョ(MF)
  • ファン・ダイク(DF)

以上の3人は”個”としても強力なだけでなく、リヴァプールという組織を機能させるために重要な役割を果たしています。

 

  • フィルミーノが中盤に降りてくることによって、それに連動するようにサラーやマネといったWGが内側に絞ることが可能に。よりゴールに近いエリアで強力な2人のWGをプレーさせることができるのです。
  • ファビーニョは最終ラインと前線の選手を中盤で繋ぐ役割を果たし、精度の高いボール供給や中盤の広いスペースをカバーできるため、リヴァプールが効果的に攻め続けることを可能にします。
  • ファン・ダイクは圧倒的な対人戦の強さで水際を防ぐだけでなく、その守備能力でリヴァプールのハイラインを可能にし、攻撃時には中盤を飛ばした正確なロングフィードで一気に攻め入ることを可能にします。

 

センターラインに並ぶ選手はチームを機能させる上で重要な役割を果たし、特にリヴァプールにおいてはその傾向が強いということを知ることができました。

他のチームを見ていく際にも注目したいポイントです。

 

スポンサーリンク

まとめ

2019-20シーズンに見られたリヴァプールの戦術面での進化を知れるのが本書の特徴です。

  • 「ピッチ内で何が起きているのか」
  • 「選手はどういった役割を担っているのか」

といったことが分かりやすくまとまっているため、戦術に詳しくない方でも安心して読み進めることができますよ。

 

また、以下の著書と読み合わせるとリヴァプールをもっと詳しく知ることができます。

  クロップについては、以下の著書もおすすめですよ。
タイトルとURLをコピーしました